長時間イヤホンを使うと、耳が疲れたり痛くなったりする事にお悩みの方へ。これまでに使ってきた耳を塞がないイヤホン5機種を比較しましたので、是非参考にご覧ください。
耳を塞がないイヤホン5機種を比較する理由

ヘッドホンは耳を外から押さえつけて熱がこもりやすく、耳の穴に差し込むイヤホンは、長時間使うと耳の穴に圧迫感があります。
そんな耳への負担を減らしたくて使い始めたのが、耳の穴を塞がないイヤホンです。
最初は骨伝導のErssimo HS2、次に空気伝導のTRUEFREE O1・F2、そして最近はイヤーカフ型のSOUNDPEATS Clip1・POP Clip2を使ってきました。
5台を使って分かったのは、同じ「耳を塞がないイヤホン」でも、音の伝え方と形によって、音質や向いている使い方が大きく変わる事です。
<比較した5機種>
- Erssimo HS2(骨伝導・左右がワイヤーでつながるタイプ)
- TRUEFREE O1(空気伝導・耳掛け型・左右分離)
- TRUEFREE F2(空気伝導・ネックバンド型)
- SOUNDPEATS Clip1(イヤーカフ型・左右分離)
- SOUNDPEATS POP Clip2(イヤーカフ型・左右分離)
なお、TRUEFREE O1・F2は TRUEFREE様より、SOUNDPEATS Clip1・POP Clip2は SOUNDPEATS様より、商品サンプルを提供して頂いたものです。Erssimo HS2は、自分で購入しました。
5機種は2022〜2026年にレビューしたものです。購入時は、最新の販売状況をご確認ください。
それでは、比較をご覧ください。
耳を塞がないイヤホン5機種の比較表
先ずは、主な仕様の比較です。
| 機種 | タイプ | 連続再生時間 (本体/ケース併用) | 操作 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Erssimo HS2 | 骨伝導 (左右がワイヤーでつながる) | 約8時間(本体) | ― | マイク内蔵 USB Type-C充電 |
| TRUEFREE O1 | 空気伝導・耳掛け型 (左右分離) | 10時間/45時間 | タッチ操作 | 16.2mmドライバー ENC通話ノイズ低減マイク |
| TRUEFREE F2 | 空気伝導・ネックバンド型 | 15時間 | 物理ボタン | 約26gの軽さ 定向性伝音技術 |
| SOUNDPEATS Clip1 | イヤーカフ型 (左右分離) | 8時間/40時間 | タッチ操作 (OFFも可) | 約5gの軽さ ハイレゾ・LDAC Dolby Audio・専用アプリ |
| SOUNDPEATS POP Clip2 | イヤーカフ型 (左右分離) | 10時間/42時間 | 物理ボタン | ハイレゾ・LDAC Bluetooth6.0 DynamicEQ |
※数値は各レビュー時点のメーカー公表値です。「―」はレビューで確認していない項目です。
次に、実際に使って感じた良かった点・気になった点と、向いている人の比較です。
| 機種 | 良かった点 | 気になった点 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Erssimo HS2 | 本物の骨伝導で、耳への負担が少ない。手頃な価格で音楽視聴もできる音質 | 付属の耳栓が安っぽい。ワイヤーが邪魔で寝ながら使えない。うるさい場所では聞こえにくい | 骨伝導を手頃な価格で試したい人 |
| TRUEFREE O1 | 空気伝導とは思えない程、低音がシッカリ。圧迫感が少なく価格も安い | 充電ケースが通常の2倍くらい大きい。タッチセンサーの場所が分かりにくい | 家で気軽に動画鑑賞したい人 |
| TRUEFREE F2 | 26gの軽さ。ネックバンド型で落下しにくく、物理ボタンで誤操作が無い | 耳掛けの位置が合わないと耳が痛くなる。騒音の中では聞こえにくい | ランニングなどスポーツ中に使いたい人 |
| SOUNDPEATS Clip1 | 約5gで装着を忘れる軽さ。圧迫感が無いのに音質が良い | Type-C端子が干渉する場合がある。ケースが大きい。再生時のノイズキャンセリングは無い | 軽さと装着感を最優先したい人 |
| SOUNDPEATS POP Clip2 | オープンイヤーとは思えない音圧と臨場感。物理ボタン化・端子の干渉も解消 | 再生時のノイズキャンセリングは無い。前モデルとケースの互換性が無い | 耳の快適さと音質を両立したい人 |
耳を塞がないイヤホンの選び方(用途別)
耳を塞がないイヤホンは、音の伝え方で「骨伝導」と「空気伝導」に、形で「ネックバンド型」「耳掛け型」「イヤーカフ型」に分かれます。5機種を使って分かった、用途別の選び方です。
音質を重視するなら「SOUNDPEATS POP Clip2」
オープンイヤーという事を忘れる程の音圧があり、低音だけで無く、高音も中音も、十分に音楽視聴向きと言えるレベルです。ハイレゾ・LDACにも対応しています。
前モデルClip1の課題だったType-C端子の干渉が解消され、操作もタッチから物理ボタンになり、実用性も上がっています。
軽さ・装着感を最優先するなら「SOUNDPEATS Clip1」
約5gと軽い事以上に、耳への圧迫感が無い事に衝撃を受けました。軽いのに簡単には外れないので、日常利用も安心です。
ただし、Type-C端子が干渉する場合がある点と、ケースが大きい点には注意が必要です。
ランニングなどスポーツなら「TRUEFREE F2」
ネックバンド型で、ランニング中も落下の心配がありません。26gと軽く、周りの音も聞こえるので、スポーツには向いています。
電源や音量の操作は物理ボタンなので、タッチ操作のような誤操作がありません。オープンイヤーの割に低音もシッカリ鳴ります。
家での動画鑑賞なら「TRUEFREE O1」
16.2mmドライバーと低音補強アルゴリズムにより、今までの空気伝導イヤホンとは比較にならない程、低音がシッカリしています。音漏れも、10cm程度離れるとほぼ聞こえないレベルです。
本体10時間・充電ケース併用で45時間と長く使え、価格も安くコスパが高いです。ただし、充電ケースが大きいので、持ち運ぶより家で使うのに向いています。
骨伝導を試したいなら「Erssimo HS2」
手で触っても分かる程シッカリ振動する、本物の骨伝導イヤホンです。手頃な価格で、YouTubeやNetflix、Audibleの長時間視聴と相性が良く、マイク内蔵なのでテレワークにも使えます。
なお、「骨伝導」と書かれていても、音が漏れる隙間穴があって振動しない偽物もあります。私は一度失敗しているので、購入時は注意してください。
耳を塞がないイヤホン5機種の実機レビュー(要点)
各機種の要点をまとめます。詳しくは、それぞれの実機レビュー記事と参考動画をご覧ください。
Erssimo HS2(2022年12月レビュー)

一度、偽物の骨伝導イヤホンで失敗した後に選んだ、本物の骨伝導イヤホンです。
耳を塞がずに音が聴こえるため、ヘッドセットや通常のイヤホンと比べて、耳への負担が大幅に少ないです。付属の耳栓をすると、音量が大きくなり低音も強くなります。
<良い所>
- 本物の骨伝導イヤホンが安価で手に入る
- 耳を塞がずに音が聴こえる
- 音楽視聴も可能な音質
- 充電端子がType-C
- バッテリーが長持ち(カタログ:8時間連続再生)
<悪い所>
- 付属の耳栓は安っぽい
- ワイヤー部分が干渉し、寝ながら使う事は難しい
- 周りがうるさい場面では、耳栓をしないと聞こえにくい
TRUEFREE O1(2023年8月レビュー)

低音域が強みの、空気伝導のオープンイヤーイヤホンです。左右が分離しているので、後頭部のワイヤーが無く、解放感が高いです。
本格的な高音質のヘッドホンには劣り、特に高音域は弱いと感じますが、音楽視聴も十分に可能で、特に動画鑑賞に向いています。
<良い所>
- 耳の圧迫感が少なく、装着感が軽い
- 低音域が良く高音質
- 価格が安い
- 長時間連続再生(本体10時間、充電ケース併用で45時間)
- マイク付き(ENC通話ノイズ低減技術搭載)
<悪い所>
- 専用ソフトが無く、設定などのカスタマイズが出来ない
- 充電ケースが大きい(通常の2倍くらい)
- タッチセンサーの場所が分かりにくい
<参考>【TRUEFREE】O1 耳掛け式ワイヤレスイヤホン 実機レビュー
TRUEFREE F2(2024年9月レビュー)

朝のランニング用に試した、ネックバンド型のオープンイヤーイヤホンです。耳栓タイプのイヤホンのように、走っている間に外れて落ちそうになる心配がありません。
慣れるまでは、長時間装着で耳掛けの部分が痛くなる事がありましたが、自分の耳に合う位置に装着する事で解消できると思います。
<良い所>
- 軽量(わずか26g)
- 15時間の連続再生が可能
- オープンイヤーの割に低音が鳴る
- 物理ボタン採用で、タッチ操作のような誤操作を回避
- ネックバンド型で落下しにくい
- 耳の穴を塞がず、周りの音が聞こえて快適
- 手頃な価格
<悪い所>
- 耳掛けの位置が合わないと耳が痛くなる
- ノイズキャンセリングと比較すると、騒音の時に聞こえ難くなる
<参考>【TRUEFREE】F2 軽量オープンイヤーイヤホン 実機レビュー
SOUNDPEATS Clip1(2025年11月レビュー)

耳に挟んで着ける、イヤーカフ型のイヤホンです。約5gと軽く、耳への圧迫感が無いのに音質も良い、新感覚の軽快さがあります。
音漏れも、大音量で試して普通の部屋で聞こえないレベルです。専用アプリで、LDACやマルチポイントなどの設定ができます。
<良い所>
- 圧迫感の無い軽快な装着感
- 装着を忘れる軽さ(約5g)
- イヤホンとして音質が良い
- ハイレゾ、LDAC対応
- Dolby Audio対応
<悪い所>
- Type-Cの端子が干渉する場合がある(横幅が狭い必要がある)
- 再生時のノイズキャンセリング機能は無い(仕様上は仕方が無い)
- ケースが大きい
SOUNDPEATS POP Clip2(2026年6月レビュー)

Clip1の後継モデルです。音質は、前モデルとは比較にならない程の音圧と臨場感で、DynamicEQをONにすると、更に高い臨場感が味わえます。
Type-C端子の干渉の解消、タッチ操作から物理ボタンへの変更など、前モデルの気になった点が改良されています。マットな仕上がりで高級感もあります。
<良い所>
- 前モデルを超える高音質(オープンイヤーとは思えない音圧)
- 前モデルから更に安定した、圧迫感の無い軽快な装着感
- DynamicEQをONにすると臨場感が増す
- ハイレゾ、LDAC対応
- Bluetooth6.0対応
<悪い所>
- 再生時のノイズキャンセリング機能は無い(仕様上は仕方が無い)
- 前モデルとケースの互換性は無い(仕様上は仕方が無い)
<参考>SOUNDPEATS POP Clip2 実機レビュー
耳を塞がないイヤホン5機種比較のまとめ

5機種を使ってきて感じたのは、耳を塞がないイヤホンには、耳への圧迫感が無く、長時間使っても疲れにくいという、普通のイヤホンでは得られない快適さがある事です。
選び方のポイントをまとめると、以下です。
- 耳の快適さと音質を両立したい → SOUNDPEATS POP Clip2
- 軽さ・装着感を最優先したい → SOUNDPEATS Clip1
- ランニングなどスポーツ中に使いたい → TRUEFREE F2
- 家で気軽に動画鑑賞したい → TRUEFREE O1
- 骨伝導を手頃な価格で試したい → Erssimo HS2
注意点として、耳を塞がないイヤホンは、周りの音が聞こえる分、電車の中などうるさい場所では聞こえにくくなります。うるさい場所では、ノイズキャンセリング付きのイヤホンと使い分けるのがおススメです。
<参考>【SOUNDPEATS】ワイヤレスイヤホン6機種 比較レビュー|おススメの選び方
特に最新のPOP Clip2は、オープンイヤーという枠を超えた音質で、耳の快適さと音質を両立できる事に驚きました。
長時間のイヤホンで耳が疲れてお悩みの方は、是非参考にして頂ければと思います!

